Chrysobothris amurensis ohmomoi /アムールムツボシタマムシ
8〜10mm。本州、九州、
韓国(北部)、ロシア(シベリア)。
ホストはコハウチワカエデ、ダケカンバ。
超珍品。福島県では過去2例の採集記録があります。
そのうちの一つが、日本亜種のパラタイプ標本に指定されているそうです。
この個体は福島県産のパラタイプ標本です。



Chrysobothris igai /ヤマムツボシタマムシ
9〜13mm。本州、四国、九州。
ホストはモミ、アカマツ。
山地性。福島県に棲息するムツボシタマムシの仲間では、唯一針葉樹に付く種です。
あまりみつけられません。


Chrysobothris ohbayasii /オオムツボシタマムシ
14〜20mm。本州、四国、九州、対馬。
ホストはクヌギ、アカガシ。
珍品。福島県では、浜通り南部と北会津からしか採集例がありません。
暖地系の種類ですが、北会津からの例は特殊な感じがするし、またこれ以外
にも棲息しているという事を暗示している様な気がします。

 
Chrisobothris samurai /ツシマムツボシタマムシ
7〜12mm。本州、九州、対馬、
韓国、中国(北部)、ロシア(サハリン、シベリア)。
ホストはクリ、アベマキ。
福島市周辺では普通。ムツボシとヨツボシの2つのタイプがあります。
5月中旬頃から、雑木林の伐採地などのそだに付きます。
動きが早く、暑い時は中々採れませんが、夕方になると涼しくなって
動きが鈍くなるのでその時をねらいます。

 
Chrisobothris succedanea /ムツボシタマムシ
7〜12mm。北海道、本州、四国、九州、佐渡島、伊豆諸島(三宅島、御蔵島)
対馬、下甑島、隠岐島、屋久島、種子島、琉球(奄美大島)、
韓国、中国、ヒマラヤ。
ホストはカシ類、クリ、イヌシデ、ウメ、ソメイヨシノ、
ビワ、モミ、ヒマラヤスギ。
福島市周辺では普通。ツシマムツボシの後に発生します。
ツシマムツボシと同じ所で採れます。
右の個体は、前胸背板の前縁が角張っていてアムールムツボシの様ですが、
図鑑で見比べると少し違う様です。